【国語】2日前は、「おととい」?それとも「おとつい」?

一昨日(いっさくじつ、おととい、おとつい)
「おととい」が現代では標準語。
遠つ日(をとつひ)=おとつい → おととい

 

おととい

文化庁気象庁や放送で、「おととい」が使用されています。

一昨日 おととい

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おととい

気象庁|予報用語 時に関する用語

 

『おととい』が放送では基本。

2013年6月アーカイブ | (ytvアナウンサー)『道浦TIME』

 

おとつい

関西や東海地区や北海道などの広い地域で使用されています。

関西でとくにメジャーな言葉
全国的な使用率も決して低くはない。
局所的な方言というよりも、広い地域で使われている言葉と考えて間違いなさそうだ。

一昨日を「おとつい」と言うのは関西人だけ? 全国調査してみたら、意外な結果が...(全文表示)|Jタウンネット

 

歴史的経緯

「をとつひ(おとつい)」は、『万葉集』(奈良時代末期)で使用されました。
「をととひ(おととい)」は、平安時代から使用されているようです。

「おとつい」は8世紀の『万葉集』にも出て来る「古い言い方」のようです。それが時代の流れと共に「おととい」に変わっていったと。

5125「おとつい」 | (ytvアナウンサー)『道浦TIME』

 

おととい

[語誌](1)「万葉集」に用例の見えるオトツイにかわる語形として、平安朝以降用いられるようになった。近世に入ると、再び文献の上に復活するオトツイと併存する形となる。
(2)一七世紀頃までは上方でもオトトイの方が規範的な語形と認識されていたが、一九世紀ころには逆転した。その後、上方ではオトツイ、江戸を含む東日本ではオトトイが広く用いられたため、明治以降オトトイが標準語として定着した。

出典 精選版 日本国語大辞典

 一昨日とは - コトバンク